空の殻

ゲームの感想とか。

【PC】ゲームプレイ日記 #25【ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON】

※本記事はゲームのネタバレを含みます。

 約2年ぶりの更新! ということで、今回はフロム・ソフトウェアさんより『ARMORED CORE VI』の感想になります。

 とりあえず、賽は投げられ、スターゲイザーを獲得したので、実績コンプはさておき一旦の区切りまでは到達できました。

 アーマードコアシリーズは今回が初プレイなんですが、最初から最後まで本当に楽しい体験を得られました。ストーリーに戦闘はもちろん、機体のアセンブルやデザインまで凝って時間を忘れてしまうほど。一週間足らずでクリアまで駆け抜けました。その興奮冷めやらぬまま、雑多に記していきます。

 クリア時間は40時間ほどで、1週目20時間、2週目と3週目がそれぞれ10時間程度でした。やはり、シリーズ初プレイということで最初は操作もおぼつかず、チュートリアルのヘリに案の定ボコボコにされました。その後のことを考えると相対的に雑魚敵に違いないんですが、いかんせん勝手が分からないので勝てるビジョンが見えませんでした。おそらくこのゲームで二番目に絶望した瞬間です(一番は後述)。何回か負けるとご丁寧にビデオ付きで、こうやって戦うんだよというTIPSが流れ、屈辱を覚えながらも撃破しました。そもそもヘリをブレードで切りつけるという発想がなかったです。というか、本当のチュートリアル前にあんなヘリを配置するな。

 洗礼を受けた後は平和なミッションが続き、ついに壁越え。ラスティ格好いい。好きなキャラベスト3には入ります。だから勝手に離脱するな。

 ジャガーノート君を苦しみながら屠り、ウォッチポイント襲撃。スッラ強かったけど、何とか初見で勝てたし、ちょっとずつ上達してきたかも……。

 \デデーン/

 惑星封鎖機構はいい加減にしろ。ただ、このゲームを通して思ったのは、苦戦はするものの理不尽さは一切ないということです。難易度高めのゲームをやってるとク○ボスと言いたくなるような敵が結構出てくるんですが、このゲームはそれがなかったのが素晴らしいと思います。実際、二週目ではリペアキット使わずにバルテウスを一方的にボコれるようになってました。すべての攻撃を避けきるのは難しいですが、避けるべき攻撃をしっかり対処すれば勝てるので、歯ごたえはありつつ、ストレスはなし。リトライで直前からやり直せるのも個人的には非常に嬉しい点でした。

 海越えも果たし、順調にストーリーを進め、アイスワーム討伐、そしてウォッチポイントα調査。胸に一物抱えているようなウォルターに懸念を覚えつつも最深部へと到達。本筋の換気ダクトをあんなところに配置したことだけは、ちょっと理解できない。そしてボスを倒した直後にあれですよ。スネイルは本当にク○。

 ウォルターの本懐を知り、託された思い。――火をつけろ、燃え残った全てに。

このキャッチコピーは本当にすごい。心が震えました。エアからご褒美失望の言葉を受けながらも、駆け抜けた1週目でした。エネルギー無限のラスティとの超次元バトルも熱くて好き。善悪はさておき、生き様が格好いいキャラばかりで、だからこそ、プレイヤーである自分も熱中しました。

 1週目は基本的に軽2脚でいろいろ試しながらというアセンでしたが、2週目以降はずっと軽逆脚で進めました。火力と耐久でゴリ押すより、相手の行動パターンを見切るプレイが好きなので、自分には逆脚が一番ハマりました。このゲームは他の3Dアクションに比較して上下回避の重要性が高いように感じたので、エネルギーを消費せずに上方向に回避しつつ、相手の上をとれるのはかなり強いと個人的に思ってます。軽さは正義。

 2週目からは分岐と追加ミッションが現れますが、難易度は1週目とほぼ変わらず。むしろ上達してる分サクサクでした。2週目に関しては、終盤の分岐以外はエンディングに影響なさそうな感じでしたが、全ミッションクリアを3週目で達成したいなら、積極的にやっておいた方がよさそうです。依頼中に背中を刺されてミッション失敗したのに、621に依頼を続けるベイラムはやはりどうかしてる。

 それにしても、ウォルターに意思を託され、カーラに助けてもらったのに、カーラを殺しにいくのは、相当心苦しい選択でした。傍目からしたら、突然気が狂ったようにしか思えない。それでも、最後まで笑ってくれてありがとう、カーラ、チャティ。そして、共に戦ってくれてありがとう、ラスティ。もうどこにも行くな。そして、スネイルをぶちのめせてよかった。

 主人公視点からするとスネイルは相当ク○ですけど、スネイル視点からすると心労が多すぎてさすがに同情しますね。私こそが企業だの行で一割くらいは許した。

 そして、ラスボス。精神的にキツかった。業が深すぎて助かる結末はどこにもなくても、助かってほしいと願ってしまう。まともな精神状態じゃないのに、最後まで621の心配してるのは、彼の性質なんでしょう。それだけに、彼がどれほど苦しんできたかが察せてしまう。最後の台詞も泣ける。どの√でも助からないけど、621のおかげで精神的に救われてよかったと思います。

 そして、3週目。最初の追加ミッションで地獄を見ました。これまでとは比較できないほど難しい。最初のミッションでこれかと、このゲームをやっていて最も絶望した瞬間でした。何度も試行錯誤を繰り返し、かろうじてクリアできましたが、それにしたって難易度が跳ね上がりすぎです。3週目はこれがデフォルトかと思いましたが、そんなことはありませんでした。あれは、本当に何だったんだ。

 ストーリーも終盤。スネイルを先んじてぶっ潰し、エア√で翻意を笑ってくれた彼女ですら笑えない選択になろうとも願ったウォルターの生存は、嫉妬の炎で脳を焼かれた彼に結局殺され。でも、621のしたことを裏切りではなく、自分で選択したんだと表現してくれたウォルターには一生ついて行きたい、行けなかったけど。そりゃあ、ウォルターのために命を落とす傭兵が後を絶たないのも理解できます。

 まだ、ログとかミッションのクリアランクだったり、やることは沢山ありますが、ここからはペースを落としてちまちま進めていこうと思います。

 本当は二年間記事を更新していなかったこともあり、これを書くつもりもありませんでしたが、それでもこの感動を残しておかなくてはという使命感に駆られ、久しぶりに感想を書きました。それだけ素晴らしいゲームでした。

 すべてにおいて凄まじいクオリティで、このゲームをプレイできて本当によかったです。

 また、3年後くらいに続編を出してくれたら嬉しいな。