空の殻

ゲームの感想とか。

【Steam】ゲームプレイ日記 #19【ENDER LILIES: Quietus of the Knights】

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 今回は『ENDER LILIES: Quietus of the Knights』の感想です。

 アーリーアクセス版からプレイしてましたが、二週間程度でクリア(全実績解除)してみて、改めて素晴らしいゲームだったと感じました。

 まずは、ゲーム性と難易度について。

 私は若者であり、2Dよりも3Dアクションに慣れ親しんでいるため、2Dアクションを苦手にしているきらいがあります。私は若者なので(ここ重要)。メトロイドシリーズなどは、やったことありませんし、初代ロックマンなんかはあまりの難易度に子供ながら匙を投げたほどです。そんな私でも、アーリーアクセス版(ゲルロッド、イレイェンまで)をやった感想としては、簡単だなというのが正直なところでした。各所で難易度が高いと宣伝されていた割には、拍子抜けだなとさえ思いました。ボスはノーダメ縛りでしたが、それでもさほど難しいとは感じませんでした。

 ですが、製品版がリリースされ、蓋を開けてみると、中々歯ごたえがあり、全体を通して丁度よい難易度だったと思います。初めは楽勝に感じていた道中も、敵の密度が増し、それぞれの行動パターンを見極めて個別に対応していかなければならなくなるのもよかったと思います。アーリーアクセス版で、何だあいつ、やべぇ! と感じたあの敵が、実はただの雑魚敵でそこら中に蔓延っている絶望感。とはいえ、スキルも豊富ですし(ゲルロッド、イレイェンはぶっ壊れ)、良くも悪くもレベルがゴリゴリ上がるので、私のようにプレイスキルがあまり無いといった方でも努力次第で勝てるのというのもよく考えられていると思いました。一方で、道中、簡単にレベルが上がりすぎてしまうので、意図的にレベルを上げないように気を配らないと、こちらが強くなりすぎてしまうので、そこは改善が必要なのかなとも思いました。後半ですと、ボス倒して3レベル上がるとか、普通にありました。中には低レベルクリアを目指したいマゾみたいな人もいるので、経験値が貰えないようなレリックがあってもよかったんじゃないかと感じます。

 そして、アーリーアクセス版から製品版までに、かなり改善が見られたのもすごく真摯な印象でした。具体的にいうと、レストポイントに戻るがメニューに追加されて、ストレスが無くなったこと、防御が実質、首無し騎士のスキルしかなかったところにパリィが追加されたこと等々。

 しかし、プレイヤーの望みには際限がなく、業は深まるばかり。これは私だけかもしれませんが、パリィと回避が同じボタンなため、スティックの入れがわずかに遅れると回避ではなくパリィが出てしまいダメージをくらうことが頻繁に起きたので、キーコンフィグでより詳細にいじれるようにして欲しかったと思います。下のボス戦動画でも、頻発してます。また、セーブ数が3つしかなく、そのうえ、上書きしかできないので、ボスの再戦ができないことが不満でした。

 ボスについてもう少し言うと、せっかく後半になるほどスキル等が増えるのに、それを試せる相手が少なくなるのは残念に感じました。おまけに、後半にいくほど、ボスがつまらなくなるのも同様に残念でした。これは、このゲームに限ったことではないと思うんですけど何なんでしょうね。〇〇〇エル(千反田ではない)とか、ラスボスとか。一番酷かったのは、深淵の番人(初期ver.)の彼でしたね。他のボスは長くても2時間くらいあれば終わるのに、彼だけは黒衣の騎士ノーダメで倒すのに10時間近くかかりました。にもかかわらず、録画時間が長すぎたのか、エラーで動画は取れてませんでした。虚無。

 そんな彼が、すぐにアプデで大幅に弱体化されてたのも笑いました。私が2Dで何が苦手かっていうと、自由度(移動方向)が少ないので動きの選択肢が小さく、そのうえ、精密な間合いを要求されるのがきついんですよね。私が下手なのもありますけど、背が高く、ワープし、攻撃範囲も広い雑魚敵が無限沸きのうえに、彼らの背後からイモる深淵の番人には苦労しました。触れただけで、こちらにダメージが入るので、こっちが回避をして、操作不能なときに、ワープで目の前に現れた雑魚敵に触れてダメージを受けると、禿げそうになりました。彼の悪口だけで、3000字くらいはかけますが、これくらいにしておきたいと思います。ぶっちゃけ、ゲルロッドを使えば楽勝なんですが、私のこだわりで、黒衣の騎士メインでずっと戦ってきました。キングダムハーツでずっとキングダムチェーンを使ったりする私の性ですね。ムービーとか映えますし、なにより、気持ちが乗ってくるんですけど、分かってくれる人はいるんでしょうか。

 たくさん不満点を書いてしまいましたが、単純なゲーム性だけでも、ここまで楽しくプレイできたゲームは久しぶりでした。あんまり、こういったゲームを多くプレイしてきていませんが、個人的に、オーディンスフィアと並ぶ傑作だと感じました。

 続いて、キャラクターとストーリーにも触れていきたいと思います。

 今まで通り、あまり詳細に突っ込むような話はしませんが、一言でいうと、心に響く物語でした。対峙する敵たちは、穢れによって正気を失っていますが、彼らのほとんどは、意識も守るべきものを失っても、それでも孤塁を守り続ける優しい者たちばかり。皮肉にも、主人公と戦う運命になりますが、浄化によって触れる彼らの思いは中々にくるものがあります。ただしヘニール、テメーはダメだ。後に手に入る彼らの手記を読むと、そこにある葛藤や決意をありありと感じられて、より前に進む力をくれます。浄化後に共に戦ってくれるのは、本当に心強いですし、主人公自身は戦う力を持たないけれど、これまで戦ってきた相手を使役して戦うスタイルが本当に好きでした。攻撃のたびに、リリィが頑張ってる姿が好きすぎて、この感情の行き場が分かりません。欲をいえば、回避は最後までヘッスラがよかったです。

 また、リリィ自身は一切の言葉を発しませんし、彼女の過去もあまり多くは語られません。ですが、だからこそ、彼女の行動には重みがあり、どんなにつらくても前に進む姿には心打たれました。ただ、首を横に振る一つの動作だけでも、万感の思いがひしひしと伝わってきます。操作しながらも、彼女を応援したくなるような素晴らしい主人公だったと思います。

 そして、もう一人の主人公でもある彼女。友達とお話しをして、絵を描くことが好きな普通の女の子。彼女が背負ったものは本当に大きく、エンディングでは不覚にも涙してしまいました。初めから予想できる通り、なにもかもうまくいくような、ハッピーエンドは用意されていません。しかし、彼女が託した希望は、長い時と困難を超えて、彼女のもとで花を開きました。たくさんの穢れをその小さな身に宿しながらも、何よりも美しい白い花。リリィが彼女のために咲きますように。

 

 

 

以下はボス戦動画につきネタバレ注意です。

 ヘニールは前述した通り、録画データが吹っ飛んだのでなし。〇〇〇エル、ラスボスは撮る価値なし。そもそも録画しませんでした。

 ボス戦で一番楽しかったのは、ウルヴでしたね。素早いですが、しっかり相手の行動を見極めていけば、安定するのもよかったです。そういう点では、イレイェン、シルヴァもすごく楽しかったです。反面、ユリウスは楽しかったんですけど、少し惜しかったように思います。ふざけたビームは置いときまして、バグかは分かりませんが、相手の行動に不確定要素があり、見てから判断が不可能なので、回避で回り込みたいけど、ノーダメ狙いならそこはパリィせざるを得ないよねってところがあるので消極的になってます。他の人の動画を見ると、ガンガン行ってたりしますけど、運ゲーは極力回避するヘタレな私。

 全部クリアした後に、他の人の動画を見て、こんな立ち回り方があるんだ、とか、ここはやっぱり、こうなるよね、とかが楽しいんですけど、分かってくれる人はいますかね。

 

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