空の殻

ゲームの感想とか。

【Steam】ゲームプレイ日記 #4【わすれなオルガン】

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 今回は、わすれなオルガンの感想を記していこうと思います。

  簡単にストーリーの説明をしますと――

 村の外れにひっそりと存在するイレーヌのお店。そこは臓物を栽培して販売するお店であり、来店するのは、なにやら事情ありげなお客たち。見習いのオルガンは臓物を育ててイレーヌのお店を手伝っています。プレイヤーはオルガンとなり、臓物の栽培と収穫を行なっていきましょう。

 というゲームになります。設定が自然に狂っているため、自分がおかしくなったかと錯覚しかけるほどですが、ストーリーは非常にまともでした。

 ゲームの流れとしては、画面をクリックして臓物を育ててクエストをこなしていくと、お店に客がやってきてストーリーが進行。すると、育てられる臓物が増えたり、栽培に役立つ機能やできることも増えていき、さらに臓物を育てていく、というルーティンになります。ジャンルとしては、Cookie Clickerのようなものが近いと思いますが、ひたすら同じ場所をクリックし続けるというゲームではなく、どの臓物の木にどの程度水をやって、実がどの程度生長したら収穫するか、というのを考えなければならず、実が生長する速度も早いため、他の作業の片手間にやる、というのは少し厳しいと思います。

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 PCよりもスマートフォンの方が向いてそうだな、と思っていたらどうやらAndroidの方で配信されていました(iOSは知りません)。ただし、画面がかなり賑やかになってくるため、タブレットPCのような大きめの画面でプレイした方がよいかもしれません。

 こうしたゲームは普段やらないこともあり、正直に言うと、途中で苦痛に思うこともありました。通常エンドまでに掛かった時間は6.5時間、真エンドまでは15時間でした。作業感が強く、さらに後半は膨大な数の臓物を要求するクエストが次々と更新されるため、かなりきついものがありました。ただし、たった十数秒の真エンドのために時間を掛けてよかったと思います。真エンドを見たことによって、今までのストーリーも異なった印象を受けるようになりました。わすれなオルガンというタイトルに込められた意味、イレーヌと客のやりとり、そこにこのゲームのメッセージ性が色濃く表れていると思います。今思うと、おそらくタイトルは勿忘草と掛けられていて、伏線になっていたのだと気づきました。プレイする前はMiliさんのRTRTみたいな感じになるのかな、とか思ってプレイしてました。当たっているかどうかは秘密です。

 ただ、個人的に好きなストーリーでしたが設定からして万人受けするストーリーではないのかな、とも思いました。ポップでキュートな見た目の臓物とキャラクターたち。客が抱える悩みは大小様々で、基本的にあまりシリアスでないやりとりが繰り広げられますが、それが返ってグロテスクに感じてしまいました。特に、子供の残酷な無邪気さってのはすごく苦手で、知らぬがゆえに大変なことをしでかしてしまって、本人もその重大さに気づいていない、という物語は見ててうわ~って気分になります。共感性羞恥とかは理解できませんが、こういったことを感じるのって、私以外にも結構いるんですかね。どの客のストーリーも(本人から見れば)ハッピーエンドなので、バッドエンドが苦手な方も大丈夫!(後味がいいとは限りませんが)

 セールで200円以下で買えたので、お値段以上に遊べました。

 

 ところで、最近PCを買ったにもかかわらず、やっているゲームが前のオンボロPCでも動きそうなゲームばかりなので、そろそろヌルヌル3Dゲームとかやってみたいですね。ただし、徒花異譚→サマポケとやるゲームが決まっているので、もう少し先になりそうです。