空の殻

ゲームの感想とか。

【PS4】ゲームプレイ日記 #23【月姫 -A piece of blue glass moon-】

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※このゲームには18歳未満の方には不適切な表現が含まれています。また、本記事はゲームのネタバレを含みます。

 今回の感想は『月姫 -A piece of blue glass moon-』。

 同人版は未プレイで、真月譚コミック版とカニファンくらいの知識しかない状態でのプレイです。

 思い返せば中学生時代、PS2版でS/Nをプレイしていた頃から、月姫という作品はすでにプレミア品だったと記憶しています。リメイクの話もすでにあったような気がしますが、何も情報がないまま月日はいたずらにすぎるばかり。ずっとプレイしたいと思いながらも、入手困難な状況にやきもきしていましたが、それが、ようやくリメイクされたということで、舞い上がらないはずがありませんでした。

 タイトル画面時点で心臓バクバク、NEW GAMEを押したらどうなってしまうのか。映像、BGM、イラスト、ボイス、テキスト。一瞬にして作品の中にぶち込まれ、最高の思いでした。

 コミック版の方で大まかなストーリーは把握済みですが、結構知らないキャラクターも多く新鮮に読み進められました。同人版からなのかリメイクで追加されたのかはわからないですが、月姫関連の情報を遮断しておいてよかったです。OPムービーでこいつ誰やねんと思っていたヴローヴさんはどうやら新キャラっぽいですね。呪いのせいでむちゃくちゃやってるけど、騎士としての彼は理知的で好印象。志貴からすると、相性最悪で絶望感高めなのもいい。相容れることはないと思うけど、ロアみたいに共闘とか見てみたいキャラでした。なお、ネロカオスさん・・・・・・。

 日常シーンも飽きがなく、志貴と有彦とシエル先輩のやり取りは特に好きでした。さつきさんのバイト先に行けないバグはアプデで修正されますか? アルクェイドに関してはシリアスでもイチャイチャしてましたが、締めるべきところは締めててよかったです。

 アルクェイド√はコミック版とほとんど同じ展開でしたが、コミック版より尺がある分、幸せになってほしいという思いや別れの辛さは一入でした。シエル先輩√でもそうですが、こういった命懸けの恋愛はかなり好物です。シエル先輩に呆れられるほどに、一途な志貴も好きだし、彼女を幸せにするのは自分でありたいという言葉を影で聞いてウッキウキでロアを殺しにいくアルクェイドも好きです。もう十分幸せじゃないかという先輩の台詞にジーンときました。欲を言えば、もう少し戦闘シーンが見たかったというのはありますが、ラストのロア戦の演出は分かってても格好よかったです。シエル先輩√を含め、ストーリーを進めるとロアがとんでもない化け物だと分かるんですけど、これのせいでどうしても小物感が拭えない。目覚めるたびに魔術の最奥を究めるロアでさえ、志貴と視界を共有しても理解できない直死の魔眼ってやっぱりとんでもない代物なんですね。シエル先輩√と比較するとボリューム的に物足りなさを感じてしまうんですが、ネコアルクが言っていたグランド√を期待してます。

 続いてシエル先輩√ですが、いくらなんでも先輩可愛すぎないですか。こんな圧倒的なヒロイン力を見せつけられたら、正直他の√に行きづらいです。贖罪を続けてきたシエル先輩だからこそ、言葉に重みがありますし、何度も涙腺にきました。ずっと背負えないほどの罪を抱えて生きてきた先輩もロアの被害者なんですよね。ノエル先生との関係も本当に悲しい。先生が代行者としては尊敬していたのも、シエル先輩への同情の気持ちがあったからなのかもしれないと思いました。先生としては、残されたものの義務として復讐に駆られていたけれど、目の前の才能には打ちひしがれるばかり。ただし、シエル先輩は化け物だからと自分に言い聞かせてきた。そんなときに、先輩の人間らしい迷いを見てしまったからこそ、自分の努力も選択も間違っていたんじゃないかという気持ちになってしまったんだと思います。先生に必要だったのは、才能のない復讐なんてやめて普通に幸せに生きていいんだって、そう言ってくれる人だったのかなと。ただし、教会にそんな人は中々いませんよね。そして、思い返すほどにシエル先輩が強すぎて震えます。arc-en-ciel と掛かってるのもおしゃれ。trueのアルク戦では命懸けで夜空に虹を架けましたが、とどめがロアのおかげというのは皮肉。ロアは先輩のやり方に苦言を呈してますが、その結果ナビになったので、文字通り夜空に虹を架けられたというか、自分でも何言ってるのか分からなくなってきました。normalの終わり方も好きですが、やっぱりtrueで幸せな先輩を見られて満足でした。ちなみにロアの転生体だったときの格好から、実は露出癖があったりするんですかね。

 アルクェイドもシエル先輩もどちらのルートも素晴らしかったですが、OPムービーの最後で、雨上がりに志貴に歩み寄るアルクェイドと、雨の中手を差し伸べる先輩の違いが、各√の違いを表してるのは痺れました。√分岐の選択肢もいいですよね。ただ、強いていうならシエル先輩が好きです。

 シエル先輩が可愛すぎてクリア後の喪失感が半端じゃないわけですが、唐突に始まった次回作の予告にまたも興奮させられ、待ちきれない日々を悶々と過ごしています。今後の展開について、いろいろ気になるところはありますが、いくつかあげると下記の通りですかね。

 志貴には仇敵がいるというロアの発言。実はまだ出てきてない死徒が出てくる?

 シエル√BADで見えた琥珀さんの正体。翡翠は人間で琥珀さんは人間じゃなさそう? たまに翡翠が単に姉と呼んでるので、実は仲がよろしくない? マテでの好きなものと天敵が気になる。

 階梯を1つ引き上げるやべぇIB注射を所持する彼女の正体。後半出てきた蜘蛛っぽい吸血鬼は彼女の仕業か。というか、シエル先輩と数分まともにやり合うって相当な強さじゃないですか。

 背後から躊躇なくさっくりといった彼の正体。名前からして悪魔関連だったりする?

 めちゃくちゃ楽しみなので、何年後だろうと次回作が本当に発売されたら嬉しいです。DDDの3巻はまだですか?